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C言語 srand 使い方

今回はC言語のsrand関数について説明します。

srand関数はrand関数の擬似乱数の発生系列を変更する関数です。
rand関数というのはPC内のある規則にしたがって乱数を発生させています。
ですので、その乱数の元になっている発生系列を変更しないと、実行するたびに同じ数値で乱数が発生します。
これでは完全に乱数とは言えないので、その乱数の元となる発生系列を変更するために、
srand関数を使います。

■書式
#include <stdlib.h>
void srand(unsigned seed);

引数はunsigned型の値を指定します。
逆に言うと、srandに一定の値を指定し続けると同じ繰り返しで乱数を発生させることになります。
■サンプルコード
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <string.h>
#include <time.h>

int main(void)
{

	for(int t=0;t<5;++t){
		//ループのたびにsrandで乱数を初期化
		srand(5);
		printf("%dループ目の乱数:",t+1);
		//1~10までの乱数を10回表示
		for(int i=0;i<10;++i){
			printf("%3d ",rand()%10+1);
		}
		//改行
		puts("");
	}
	puts("");
	//通常はtime関数の戻り値を引数に使われることが多い。
	srand(time(NULL));

	for(int t=0;t<5;++t){
		
		printf("%dループ目の乱数:",t+1);
		//1~10までの乱数を10回表示
		for(int i=0;i<10;++i){
			printf("%3d ",rand()%10+1);
		}
		//改行
		puts("");
	}

	return 0;
}
■実行結果
1ループ目の乱数: 5 4 6 10 1 1 8 10 3 1
2ループ目の乱数: 5 4 6 10 1 1 8 10 3 1
3ループ目の乱数: 5 4 6 10 1 1 8 10 3 1
4ループ目の乱数: 5 4 6 10 1 1 8 10 3 1
5ループ目の乱数: 5 4 6 10 1 1 8 10 3 1

1ループ目の乱数: 10 10 8 7 7 1 3 1 9 8
2ループ目の乱数: 9 6 8 10 1 7 3 3 9 9
3ループ目の乱数: 4 4 1 1 6 8 8 6 9 1
4ループ目の乱数: 5 10 6 9 1 10 1 4 1 7
5ループ目の乱数: 9 4 7 4 1 6 3 5 5 1



1セット目のループはsrand関数で5という値で毎回初期化しているので、
同じ乱数が取得されます。
2セット目はtime関数の戻り値で初期化を1回しただけなので、
その後もランダムな乱数が生成されています。

time関数は現在の時刻を秒数で返す関数で、常に変動する値を取得できるので、
srandの引数としてよく使われます。
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