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PDO bindValueとbindParamの違い

PDO プリペアドステートメントの使い方」で説明しましたが、
パラメータに値をセットする際はbindValueメソッドを使っていました。
実はもう一つ似たような名前のメソッド「bindParam」メソッドがあるので、説明しておきたいと思います。
以下のようなテーブルを準備してください。
mysql> select * from test;
+----+------+------+
| id | num  | name |
+----+------+------+
|  1 |    1 | AAA  |
|  2 |   10 | BBB  |
|  3 |  100 | CCC  |
|  4 | 1000 | DDD  |
+----+------+------+
bindParamメソッドの第一引数と第三引数はbindValueの時と一緒です。
わからない人は「PDO プリペアドステートメントの使い方」を参照してください。

そして、第二引数にはパラメータにバインドする「変数」を指定します。
値をそのまま指定することはできません。変数である必要があります。
なぜなら、第二引数に変数を指定することによって、その変数が「参照として」パラメータにバインドされるからです。
つまり、一度bindParamで変数をバインドしてしまえば、以降は変数の中身を変えてexecuteメソッドを実行するだけで、パラメータを変化させながらクエリを実行できます。
	//PDOオブジェクトの生成
	$pdo = new PDO("mysql:dbname=test;host=localhost",USERNAME,PASSWORD);
	//コロンと名前を使ったクエリの場合
	$stmt = $pdo->prepare("select name from test where id = :id and num = :num");
	
	//セットする変数を定義
	$val = 2;
	$val2 = 10;
	
	//第二引数に変数をセットする
	$stmt->bindParam("id",$val);
	$stmt->bindParam("num",$val2);
	//結果表示
	$stmt->execute();
	$result = $stmt->fetch();
	echo "name = ".$result['name'].PHP_EOL;
	
	
	//以降は変数の中身を変えてexecuteを実行するだけなので
	$val = 3;
	$val2 = 100;
	
	//結果表示
	$stmt->execute();
	$result = $stmt->fetch();
	echo "name = ".$result['name'].PHP_EOL;
一度結果を表示した後は変数の中身を変えて、executeを実行しているだけです。
変数の参照がバインドされてるので、execute実行時に自動で変数の値を見に行ってくれているというわけです。

以上が、bindValueとbindParamの違いです。
私は個人的に毎回値をセットしておいたほうが落ち着くので、bindValueを使ってます。

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