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スレッドの待機・再開

今回はスレッドの待機・再開について説明します。

前回のスレッドの説明では、Sleep関数を使って処理をストップさせていましたが、
他にも方法があります。
スレッドというのはサスペンドカウンタというのを持っており、
それが0の時に実行され、そうでなければ待機する仕組みになっています。
つまりこれを操作すれば、スレッドを実行中にしたり停止中にしたりすることができるわけです。
スレッドカウンタを1増加させる(インクリメント)にはSuspendThread関数を、
1減らす(デクリメント)にはResumeThread関数を使います。

DWORD SuspendThread(
HANDLE hThread // スレッドのハンドル
);
DWORD ResumeThread(
HANDLE hThread // スレッドのハンドル
);

それぞれスレッドハンドルを指定します。
成功すると、変更前のカウンタ値が返り、エラーだとー1が返ります。
CreateThread関数で第五引数に0を指定してた場合は、すぐ処理が実行されるので、
その時にサスペンドカウンタは0です。
下記のコードをご覧下さい。

#include <windows.h>
#include <stdio.h>

#define MSG(m) {\
	MessageBoxA(NULL,m,NULL,MB_OK);}

//ウィンドウハンドル
HWND hwnd;
//インスタンスハンドル
HINSTANCE hinst;

//ウィンドウ横幅
#define WIDTH 500
#define HEIGHT 300

bool flag=true;

enum{
	CHILD1=100,
	CHILD2
};

DWORD WINAPI Thread(LPVOID *data)
{
	int count=0;
	char buf[1000];
	while(flag){

		//カウントをウィンドウタイトルに表示
		sprintf(buf,"%s%d",data,count);
		SetWindowText(hwnd,buf);

		++count;

		//1000ミリ秒(1秒)おきにループ
		Sleep(1000);
	}
	ExitThread(0);
}






LRESULT CALLBACK WinProc(HWND hwnd,UINT msg,WPARAM wp,LPARAM lp)
{

static HANDLE th;
DWORD result;
	switch(msg){
		case WM_DESTROY:
			PostQuitMessage(0);
			return 0;
		case WM_CREATE:
			//スレッドを作成
			th=CreateThread(0,0,(LPTHREAD_START_ROUTINE)Thread,(LPVOID)"カウント数表示:",0,NULL);
			return 0;

		case WM_CLOSE:
			//フラグをfalseにしてスレッドを終了させる。
			flag=false;
			while(1){
				//スレッドが終わったかチェック
				GetExitCodeThread(th,&result);

				//終わったらハンドルを閉じる。
				if(STILL_ACTIVE!=result){
					//closehandleで閉じる。
					CloseHandle(th);
					//ループを抜ける。
					break;
				}
			}
			//ウィンドウを破棄
			DestroyWindow(hwnd);

			return 0;
		case WM_COMMAND:
			switch(LOWORD(wp)){
				case CHILD1:
					SuspendThread(th);
					break;
				case CHILD2:
					ResumeThread(th);
					break;
			}
			return 0;

	}
	return DefWindowProc(hwnd,msg,wp,lp);
}

int WINAPI WinMain(HINSTANCE hInstance,HINSTANCE hPrevInstance,LPSTR lpCmdLine,int nShowCmd)
{
	MSG msg;
	WNDCLASS wc;

	wc.style=CS_HREDRAW | CS_VREDRAW;
	wc.lpfnWndProc=WinProc;
	wc.cbClsExtra=wc.cbWndExtra=0;
	wc.hInstance=hInstance;
	wc.hCursor=wc.hIcon=NULL;
	wc.hbrBackground=(HBRUSH)GetStockObject(BLACK_BRUSH);
	wc.lpszClassName="test";
	wc.lpszMenuName=NULL;
	
	if(!RegisterClass(&wc)){
		MSG("クラスの登録失敗");
		return -1;
	}

	hwnd=CreateWindowA("test","テストウィンドウ",WS_VISIBLE | WS_CAPTION | WS_SYSMENU | WS_MINIMIZEBOX,
		0,0,400,400,NULL,NULL,hInstance,NULL);


	CreateWindowA("button","増加",WS_CHILD | WS_VISIBLE | BS_PUSHBUTTON,
		20,20,100,100,hwnd,(HMENU)CHILD1,hinst,NULL);
	
	CreateWindowA("button","減少",WS_CHILD | WS_VISIBLE | BS_PUSHBUTTON,
		240,20,100,100,hwnd,(HMENU)CHILD2,hinst,NULL);


	if(hwnd==NULL){
		MSG("ウィンドウ作成失敗");
		return -1;
	}

	//インスタンスハンドル
	hinst=hInstance;

	//エラーチェック用変数
	int check;

	while(check=GetMessage(&msg,NULL,0,0)){
		if(check==-1){
			break;
		}
		DispatchMessage(&msg);
	}

	//クラス解放
	UnregisterClass("test",hinst);

	return 0;

}

これを実行すると、下記のような画面が出ます。

増加ボタンを押すと、SuspendThread関数が、減少ボタンを押すとResumeThread関数が実行されます。
今回のコードでもCreateThread関数の第五引数は0を指定してますので、
サスペンドカウンタは0から始まります。
ですので最初はウィドウタイトルのカウンタ数が増えていきますが、
増加ボタンを押すとサスペンドカウンタが1になり0じゃなくなるので、処理が止まります。
処理を動かしたければ減少ボタンを増加ボタンを押した回数分押せばまた動きます。
0の時にResumeThread関数押しても何も変わりません。
一度実行してみて、どういう動きをするか見てみてください。

次回はスレッド間の排他制御(クリティカルセクション)について説明します。


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