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今回はC++で新たに追加されたString型について説明します。
String型といっていますが、厳密にはクラスです。
String型を使うには、「string」をインクルードする必要があります。
いつも語尾についてた「.h」は必要ありません。
どんなものかというと、C言語では面倒だった文字列の処理を簡単にしてくれるものです。
例えば、C言語では、初期値設定以外のときに配列に文字列を設定する場合は、
char test[10];
test = "あいうえお";
のように直接代入することはできませんでした。(宣言時に初期値として設定するときは可能)
String型はこれを、
string str;
str="あいうえお";
と簡単に設定することが出来ます。
また、今までのように、
str[3]='d';
のように、添字を使って各要素に個別にアクセスして代入することも可能です。
またクラスですので、標準でいくつか関数が実装されてます。
主要なものをいくつか紹介します。
下記のコードを見てください。
これを実行すると、こう表示されます。
いくつか関数があるので上から見て行きましょう。
まず、size関数から、
これは文字数を返してくれます。
str変数に入ってる文字は7文字なので7が返ってきてます。
同じ意味のlength関数でも構いません。
次に、empty関数ですが、
これは対象の変数が空かどうかを調べてくれます。空なら0以外の値が返ります。空じゃなければ0が返ります
次に関数ではないですが、string関数はただ+演算子で足し算するだけで、
文字の連結ができます。
後から足したほうが、前の変数の後ろにその文字がくっつきます。
実行結果を見ていただければわかるでしょう。
次に、substr関数ですが、
これは第一引数に数字を指定すると、前から数えたその文字番号から後ろの文字を全て出力してくれます。
最初の文字は0文字目として数えます。
今回は5と指定しているので、Fから表示されています。
この関数には第二引数にさらに数字を指定することによって、その位置から何文字分取り出すか、
という指定もすることが出来ます。
最後に、c_str関数ですが、
これはstring型からchar型に戻すときに使う関数です。
string型は便利ですが、char型とは違うので、char型を使用する関数ではstring型は使えません。
ですので、変換が必要になります。
このc_str関数を実行すると、char型に変換された文字列のポインタを返してくれます。
上記のコードでは、その文字列を今後も利用できるようにするために、
あらかじめ確保しておいたchar型配列testに、strcpy関数を使って、
文字列をコピーしています。
(ポインタ変数で受け取っても良いが、そのコピー元の領域はstring型が失わされた際に、
消滅する可能性があるため、わざわざ配列にコピーしています。)
この関数は、第一引数にコピー先のポインタ、第二引数に文字か、その文字列があるポインタを指定します。
その後、char型に変換できたので、いつもどおりprintf関数で表示しています。
以上がstring型の説明です。
char型への変換さえ気をつければ、非常に便利なので是非使ってみましょう。
これ以外にもたくさん関数があるので、ネットで検索して色々調べてみましょう。
次回からは、STLについて説明していこうと思います。
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string型
String型といっていますが、厳密にはクラスです。
String型を使うには、「string」をインクルードする必要があります。
いつも語尾についてた「.h」は必要ありません。
どんなものかというと、C言語では面倒だった文字列の処理を簡単にしてくれるものです。
例えば、C言語では、初期値設定以外のときに配列に文字列を設定する場合は、
char test[10];
test = "あいうえお";
のように直接代入することはできませんでした。(宣言時に初期値として設定するときは可能)
String型はこれを、
string str;
str="あいうえお";
と簡単に設定することが出来ます。
また、今までのように、
str[3]='d';
のように、添字を使って各要素に個別にアクセスして代入することも可能です。
またクラスですので、標準でいくつか関数が実装されてます。
主要なものをいくつか紹介します。
下記のコードを見てください。
#include <string> #include <stdio.h> #include <iostream> using namespace std; int main(void) { char test[30]; string str,str2; //文字を直接代入可能 str="ABCDEFG"; str2="OPQRSTU"; //直接代入可能(最初の文字が0の添字) str[2]='Z'; cout <<str<<endl; //文字数表示 cout <<str.size()<<endl; //空かどうか表示 cout <<str.empty()<<endl; //文字列を連結 str=str+str2; cout <<str<<endl; //5文字目以降を出力(最初の文字は0文字目) cout <<str.substr(5)<<endl; //普通のchar型に文字をコピー strcpy(test,str.c_str()); printf("%s\n",test); return 0; }
これを実行すると、こう表示されます。
いくつか関数があるので上から見て行きましょう。
まず、size関数から、
これは文字数を返してくれます。
str変数に入ってる文字は7文字なので7が返ってきてます。
同じ意味のlength関数でも構いません。
次に、empty関数ですが、
これは対象の変数が空かどうかを調べてくれます。空なら0以外の値が返ります。空じゃなければ0が返ります
次に関数ではないですが、string関数はただ+演算子で足し算するだけで、
文字の連結ができます。
後から足したほうが、前の変数の後ろにその文字がくっつきます。
実行結果を見ていただければわかるでしょう。
次に、substr関数ですが、
これは第一引数に数字を指定すると、前から数えたその文字番号から後ろの文字を全て出力してくれます。
最初の文字は0文字目として数えます。
今回は5と指定しているので、Fから表示されています。
この関数には第二引数にさらに数字を指定することによって、その位置から何文字分取り出すか、
という指定もすることが出来ます。
最後に、c_str関数ですが、
これはstring型からchar型に戻すときに使う関数です。
string型は便利ですが、char型とは違うので、char型を使用する関数ではstring型は使えません。
ですので、変換が必要になります。
このc_str関数を実行すると、char型に変換された文字列のポインタを返してくれます。
上記のコードでは、その文字列を今後も利用できるようにするために、
あらかじめ確保しておいたchar型配列testに、strcpy関数を使って、
文字列をコピーしています。
(ポインタ変数で受け取っても良いが、そのコピー元の領域はstring型が失わされた際に、
消滅する可能性があるため、わざわざ配列にコピーしています。)
この関数は、第一引数にコピー先のポインタ、第二引数に文字か、その文字列があるポインタを指定します。
その後、char型に変換できたので、いつもどおりprintf関数で表示しています。
以上がstring型の説明です。
char型への変換さえ気をつければ、非常に便利なので是非使ってみましょう。
これ以外にもたくさん関数があるので、ネットで検索して色々調べてみましょう。
次回からは、STLについて説明していこうと思います。
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