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フィールド(メンバー変数)、ローカル変数

Javaのメンバー変数とローカル変数について説明します。

メンバー変数とはクラスのメンバーとして定義され、クラス内に直接書かれる変数のことで、フィールドと呼ばれます。
フィールドはクラス内のメソッドから参照可能な変数になっています。

一方、ローカル変数とはメソッド内で定義される変数のことです。
このローカル変数の有効範囲(スコープ)としてはメソッド内だけなので、他のメソッドから別のメソッドのローカル変数にアクセスすることはできませんし、メソッドを抜けるとそのローカル変数は消滅します。

コードで表現すると以下のような感じです。
package test6;

public class Local {
	
	//メンバー変数(フィールド)
	private int value=0;
	private int value2=10;
	
	public void Method(){
		//ローカル変数(このメソッド内でのみ有効)
		int num = 5;
		
		//フィールドはメソッド内からアクセス可能(this.valueでもOK)
		System.out.println(value);
		
	}

}
6,7行目のようなメソッドの外側に書かれる変数がフィールド。
11行目のようにメソッド内に書かれる変数がローカル変数です。
ローカル変数なのでこのメソッドが終了すると消滅しますし、他のメソッドからこのローカル変数にアクセスすることはできません。

14行目に書いてるようにフィールドはメソッド内からアクセス可能な変数です。
このフィールドには、6,7行目で先頭にprivateと書いてあるように「アクセス修飾子」を付けることができます。
これについては次のページで説明していますので、そちらを参照してください。

このフィールドはクラスのメンバーになるので、クラスのインスタンスが存在している限りは利用可能です。
メソッド内からフィールドを参照するには、上記のようにそのままフィールド名を書くか、「this.フィールド名」のように「this.」を付けることでフィールドにアクセスできます。
メソッド内でフィールド名と同じ名前のローカル変数を定義した場合は区別するために「this.」を付けてアクセスしなければなりません。

ブロック内でのみ有効なローカル変数

ローカル変数の中でもブロック内でのみ有効な変数が存在します。
以下のコードを見てください。
package test6;

class Test{
	public static void main(String[] args){
		int value=10;
		
		if(value==10){
			//ブロック内で定義した変数
			int num = 100;
		}
		//ブロック外なのでアクセスできない。
		num = 10;
	}
}
上記のローカル変数「num」はif文のブロック内で定義されています。
この場合このローカル変数numはこのif文のブロック内でのみ有効になります。

なので12行目のようにブロック外でこの変数にアクセスしようとすると、「numを変数に解決できません」とエラーがでます。

今回はif文で試しましたが、for,while,try~catchなどのブロックでも同様です。
このように変数の有効範囲(スコープ)がブロック内でのみ有効な変数も存在するので注意してください。

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