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クラスの継承

Javaのクラスの継承について説明します。

クラスの継承とは、あるクラスのメソッドやフィールドを受け継いで新しいクラスを作成することです。
この時、継承された基のクラスを「親クラス、基底クラス、スーパークラス」等と言います。
継承して新たに作られたクラスを「子クラス、派生クラス、サブクラス」等と言います。

子クラスは親クラスのメソッドやフィールドを受け継ぐということは、子クラス側で親クラスで定義されているフィールドやメソッドを利用することができます。
ただしアクセス修飾子によっては利用できないものもあります。

以下のコードを見てください。
package base;

public class Sample {

	public static void main(String[] args) {
		
		//クラスParentを継承したクラスChildのインスタンス生成
		Child obj = new Child(10);
		
		//親クラス(スーパークラス)のpublicフィールドにアクセス
		obj.parent_value2 = 5;
		
		//親クラス(スーパークラス)のprivateフィールドにはアクセスできない
		//obj.parent_value = 1;
		
		//親クラスの(スーパークラス)のprotectedメソッドechoHelloは呼び出し可
		obj.echoHello();
		
	}

}

//extendsを付けて継承
class Child extends Parent{
	private int child_value;
	Child(){
		this(0);
	}
	Child(int num){
		child_value = num;
	}
}

class Parent{
	
	private int parent_value;
	public int parent_value2;
	
	protected void echoHello(){
		System.out.println("Hello");
	}
	
}
一番下の「Parent」が親クラスでその上の「Child」クラスが子クラスです。
Child」クラスを見てもらえばわかりますが、クラス名の横に「extends Parent」と書いています。
そう、これが「クラスの継承」を行う時の書き方で「extends 親クラス名」と書きます。
これで、ChildクラスはParentクラスを継承したことになります。
ちなみにJavaでは「多重継承は不可」なので、一つの親クラスしか持つことは出来ません。

コードの説明をしていきます。
8行目では子クラスChildのインスタンスを生成しています。
11行目ではそのインスタンスから親クラスのpublicフィールドparent_value2にアクセスしています。
これはChildクラスがParentクラスを継承しており、かつpublicフィールドなのでアクセスできている、というわけです。

その下の14行目は親クラスのフィールドparent_valueにアクセスしようとしていますが、
privateフィールドなのでアクセスできません。

17行目では親クラスのprotectedメソッドechoHelloを呼び出しています。
アクセス修飾子が「protected」なのでサブクラスであるChildクラスから呼び出すことが出来る、というわけです。

このようにクラスの継承を行うと親クラスのメソッドやフィールドを利用出来るようになります。
今後クラスの継承は当たり前のように出てくるので、しっかり覚えて下さい。


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