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画像を拡大して描画しよう

今回は画像を拡大して描画する方法を説明します。

関数には、DrawExtendGraph関数を使います。
関数の構成は以下のようになっています。

1int DrawExtendGraph( int x1, int y1, int x2, int y2,int GrHandle , int TransFlag ) ;
2 
3x1 , y1  : グラフィックを描画する矩形の左上頂点の座標
4x2 , y2  : グラフィックを描画する矩形の右下頂点+1の座標
5GrHandle  : 描画するグラフィックのハンドル
6TransFlag : 透過色が有効か、フラグ(TRUEで有効FALSEで無効)
7戻り値  0:成功
8        -1:エラー発生

なぜ右下頂点を+1の座標を指定するの?と思われたからは、
コチラのページをご確認下さい。

重要なのは最初の4つの引数です。
この関数の仕組みは、描画する画像の大きさが、
指定した矩形領域よりも 小さい時は拡大描画され、矩形領域よりも大きかった時は縮小描画 されます。
例えば、32×32の大きさの画像を0,0の位置から2倍の大きさで描画したいときは、
第一、第二引数は(0,0)を指定し、
第三、第四引数は、画像の幅をそれぞれ二倍にした時の座標である、
(64,64)を指定します。

以下にサンプルコードを示します。

01#include "DxLib.h"
02 
03// プログラムは WinMain から始まります
04int WINAPI WinMain( HINSTANCE hInstance, HINSTANCE hPrevInstance,LPSTR lpCmdLine, int nCmdShow )
05{
06    ChangeWindowMode(TRUE);
07 
08    if( DxLib_Init() == -1 )        // DXライブラリ初期化処理
09    {
10        return -1 ;         // エラーが起きたら直ちに終了
11    }
12 
13    //キー取得用配列
14    char key[256];
15 
16    //x座標
17    int x=300,y=360,y_prev=0,y_temp=0;
18 
19    //ジャンプしてるかのフラグ。
20    bool jflag=false;
21 
22 
23 
24    //グラフィックハンドル
25    int gh=LoadGraph("char.png");
26 
27 
28 
29    while(ScreenFlip()==0 && ProcessMessage()==0 && ClearDrawScreen()==0 && GetHitKeyStateAll(key)==0){
30 
31        //通常描画
32        DrawGraph(10,10,gh,TRUE);
33 
34 
35        //2倍に拡大
36        DrawExtendGraph(10,100,10+80*2,100+90*2,gh,TRUE);
37         
38 
39        if(key[KEY_INPUT_ESCAPE]==1){
40 
41            break;
42        }
43         
44    }
45 
46    DxLib_End() ;               // DXライブラリ使用の終了処理
47 
48    return 0 ;              // ソフトの終了
49}

これを実行すると以下のような画面が表示されます。

上の画像が通常の大きさで描画した場合で、
下の画像が2倍の大きさで描画した場合です。

今回の画像の大きさは、45×62です。
上記コードの関数を見ていただけば分かるとおり、
第三、第四引数は、元の座標にそれぞれの画像の幅を2倍した分の長さを足して指定しています。
こうすることで2倍の大きさに拡大して描画できるわけですね。

今回の説明は以上です。
次回は画像の回転描画について説明します。

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